【学術論文】オランダの研究グループがVisionup(ビジョナップ)の効果を立証

このたび、オランダの専門家の研究グループが、同国の19種目のトップアスリート81人を対象にビジョナップを使った3ヶ月のビジョントレーニングを実施し、目と手の協応動作において反応時間が10.6%短くなることを確認したのみならず、データを解析してそのメカニズムを解明しました。国際的に権威のある医学系の論文サイトが研究成果を掲載。その内容を次のプレスリリースで公開しました。

【プレスリリース】

アスリートの反応時間を10%以上短縮するビジョントレーニングを発見
オランダの研究グループ、そのメカニズムを解明し研究成果を発表

株式会社ビジョナップ(京都市中京区、代表取締役:田村哲也)は、このたび当社が製造販売するビジョントレーニングメガネ Visionup®(ビジョナップ®)を使ったオランダでの研究成果が医学系の論文サイトに掲載されたことをお知らせします。

掲載日:2019年3月18日

研究者:Henk Koppelaar(University of Delft、オランダ)他

ポイント

  • オランダのスポーツ19種目のトップアスリート81名が被験者として参加
  • 視野を断続的に遮断するストロボメガネ*1) を使ったビジョントレーニングを実施
  • 週に1回、12週間のトレーニングで反応時間が10.6%短縮
  • データを分析しそのメカニズムが神経モデルの双安定性であることを証明

    ビジョナップを使ったテニスでのトレーニング風景

    ビジョナップを使ったテニスでのトレーニング風景

概要

オランダのHenk Koppelaar、Gijs Segers*2) らの研究グループは、断続的に視野を遮断して視覚情報を制限するストロボメガネを使った3ヶ月のビジョントレーニングでアスリートの反応時間が10%以上短縮されることを確認しました。研究には、オランダの19種目のトップアスリート81名が被験者として参加。研究論文では、感覚運動システムの可塑性により反応時間を短縮する効果が数日間、場合によっては何週間も持続することをその原理を証明しながら説明。その神経モデルは、従来の安定した反応とは全く関係のない部分で眼と手の協応動作における反応時間を短縮することができ、別の安定した神経状態になることを解明しました。

本研究成果は,次の論文サイトに掲載されました。

スイスMDPI Open Access Journals https://www.mdpi.com/2076-328X/9/3/28

アメリカPUB MED(US National Library of Medicine National Institutes of Health)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Reaction+Time+Improvements+by+Neural+Bistability

本研究はストロボメガネを使ったビジョントレーニングの高い効果を実証するとともに、その原理を明らかにしたという点で極めて画期的です。今後、発達期の子供たちの運動機能の向上や高齢者の転倒防止、介護予防などでの実証が期待されます。

*1) 液晶を電気的にON/OFFして視野を断続的に遮断するビジョントレーニング用のメガネ。
*2) 株式会社ビジョナップのオランダ販売店でトレーナーとしてビジョナップを使用。今回の研究に使われたストロボメガネは株式会社ビジョナップが生産販売するVisionup(R)(ビジョナップ(R))です。

関連リンク オランダでのフィールドホッケーでのテスト結果