子供の「反射神経」「運動神経」をビジョナップで鍛える?!

「ビジョナップを使って動体視力やスポーツビジョンのトレーニングをすると、子供の反射神経や運動神経を良くすることができますか?」というお問合せをよくいただきます。子を思う親御さんの思いは、いつの時代も同じですよね。回答の説明の前に、ここでの「反射神経」と「運動神経」の定義を明確にしておきたいと思います。

<反射神経>
ご参考までに、生物学的な種類として反射神経という名称の神経は存在しません。存在するのは感覚神経と運動神経で、感覚神経が受容した刺激を脳が判断し、そこから筋肉に対して運動神経を経由して指令が送られることで私たちの身体は動く仕組みになっています。ここでは、あくまでも意識して行う動作、「認識→判断→動作」という流れ(スピード)のことを「反射神経」とします。

これとは違って、例えば熱いモノに触ってしまった時に、瞬間的に手を引っ込めるような動作や現象のことを「反射」と呼びます。脚気(かっけ)のテストで知られる膝蓋腱を叩くと下腿が跳ね上がる膝蓋腱反射もそうです。このように本来の「反射」というのは、無意識の動作のことですが、ここではこれらを除きます。

<運動神経>
前述の生物学的な意味での運動神経に関係なく、私たちはスポーツが得意な人について、「運動神経がいい」という言葉を使います。「運動神経」は、判断力や反応スピード、バランス感覚など、運動する際に思った通りに体を動かすことができる力です。骨格、筋肉、動体視力など運動するための身体的な力=「運動能力」が高くても、「運動神経」が伴わないと、ポテンシャルを十分発揮できません。

アミティエSCのビジョナップを使った練習風景

例えば、野球で優れたバッターというのは、ピッチャーが投げたボールを、通常のバッターより数メートルも先のところで認識することができると言われています。また、プロはアマチュアより早い時点で選球しているというテスト結果も出ています。つまり、「認識→判断」がより速いぶんプレイに余裕が生まれ、正確な「動作」が可能になるわけです。

「反射神経を鍛える」というと、体の反応速度を高める、つまり「判断→動作」の速度を高めるためのトレーニング、反復練習などをイメージしがちです。しかし、人間の身体能力には限界がありますから、「判断→動作」の速度ではそれほど大きな差は生まれません。そうではなく、素早く正しく「認識→判断」できるようにすることこそが、俊敏で正確な「動作」に重要です。

また、「運動神経を鍛える」というと、筋トレなどで「運動能力」を高めるトレーニングをイメージしがちです。必要なトレーニングではありますが、「運動神経」が伴わないと、ポテンシャルを十分発揮できません。ここでも思った通りに体を動かすためには、素早く正しく「認識→判断」できるようにすることが求められます。

では、「認識→判断」をより素早くするためには、何が必要でしょうか?
まずは、より多くの情報をより速く収集して脳に送る能力を鍛えることです。私たちが“五感”を駆使して収集する情報の8割以上は視覚情報ですから、“見るチカラ”を鍛えることです。次に、脳を活性化して、より速く正確に判断する能力を鍛えることが必要です。ここぞという時に高い集中力を維持することも求められます。

これらの意味で、「ビジョナップ」を使って動体視力やスポーツビジョンのトレーニングをすると、子供の反射神経や運動神経の向上に効果が期待出来ると言えます。